第9章 会計学はどこで道を間違えたのか(4)--概念フレームワークの大罪(2) -- 1 「真理は不変」は真理か -- 2 地球は丸いか平面か -- 3 歴史的な真実と超歴史的な真実 -- 4 fictitious(虚構)を支えるのは経営者の実感 -- 5 ホプウッド教授の教え -- 6 「現場に戻れ!」 -- 7 IFRSは出発点から間違えている -- 8 FASBとIASBの「魔法の杖」 -- 第10章 国際会計基準の「出自」と現在--「会計は政治」を実践する米欧 -- 1 「歴史に学ぶ」IFRS -- 2 ヨーロッパは「小国」連合 -- 3 マーシャル・プラン -- 4 EUの結成は「対米」戦略 -- 5 「EU会計基準」から「世界統一基準」へ -- 6 ヨーロッパから噴き出すIFRS批判 -- 7 アドプションの馬鹿さ加減 -- 8 国際会計基準を巡る誤解 -- 第11章 IFRSの「原則主義」とはどんな会計か--資産・負債アプローチとは両立せず -- 1 IFRSのベースとなるコンセプト -- 2 原則主義だけでは会計ができない -- 3 なぜ原則主義なのか -- 4 「グレーな財務報告」 -- 5 イギリス会計の知恵 -- 6 禁止されたはずの「後入先出法」を採用する -- 7 「ゴルフのルールは三つだけ」......でプレイできるか -- 8 やっとアメリカが気づいた! -- 9 原則主義と資産負債アプローチは両立しない -- 第12章 「同等性評価」が世界を救う--なぜIASBは世界基準化を目指したのか -- 1 「健全な」日本の会計基準 -- 2 進まないコンバージェンス -- 3 IFRS全面時価会計の源流 -- 4 怨念の全面時価会計 -- 5 「EUの会計基準」から「世界統一基準」へ -- 6 EUの相互承認 -- 7 相互承認の前提としての「同等性評価」 -- 8 多様性が進歩と改善を生む -- 9 コンバージェンスへの逆回転 -- 第13章 暴走する資産・負債アプローチ--アメリカの後始末を押し付けられる世界 -- 1 原因はいつもアメリカの会計不正 -- 2 資産負債アプローチの「補完的機能」 -- 3 資産負債アプローチの「政治的な暴走」 -- 4 静態論から動態論へ -- 5 アメリカ会計の静態化--ギャンブラーのための会計報告 -- 6 アメリカ会計の政治的背景--「嵐の六〇年代」 -- 7 アメリカ会計の静態化--「監督会計」 -- 8 国際会計基準のマクロ政策 -- 第14章 遠ざかるIFRS -- 1 「おとぎの国の会計基準」 -- 2 失速するIFRS -- 3 「連結先行」から「連単分離」へ -- 4 「強制適用」から「任意適用の継続」へ -- 5 先走った日本 -- 6 「紺屋の白袴」か「試薬」か -- 7 逆転し始めたIFRS -- 8 企業会計審議会の「中間的論点整理」 -- 9 SECの最終スタッフ報告書とオバマ政権の思惑 -- 10 現実味を帯びてきた「IFRS崩壊」 -- 第15章 IFRSを超えて -- 1 連載を終えるにあたって -- 2 「実験室の会計基準」 -- 3 宙に浮くIFRS -- 4 「会計学はどこへ行くのか」 -- 5 会計学者の「つまみ食い」 -- 6 概念フレームワークの「CHERRY PICKING」 -- 7 東京市場は何のためにあるのか -- 8 日経新聞は何を報道したいのか -- 9 翻訳は解釈 -- 第2部 IFRSを巡る国内の議論と動向 -- 第16章 連単問題のゆくえ -- 1 Japan, where are you going ? -- 2 原則主義は「ザル」か -- 3 US-GAAPに戻るアメリカの実務 -- 4 中間報告の「連結先行」の波紋 -- 5 余談ながら -- 6 審議会・委員会の議事録 -- 7 さらに余談ながら -- 8 「連結先行」論の浮上 -- 9 「連単一致」は世界の非常識 -- 10 経済産業省企業財務委員会の報告書 -- 第17章 「物づくりの国」「技術立国」に適した会計を求めて -- 1 企業会計審議会の立ち位置 -- 2 「連単一致」は世界の非常識 -- 3 企業財務委員会の「連単分離」論 -- 4 一枚岩ではなかった産業界 -- 5 連結と単体は役割が違う -- 6 「日本の基軸となる会計思想」 -- 7 歴史的原価会計が選択肢 -- 8 ワッツ教授、IFRSの崩壊を予言. |