表紙 -- 読者の皆さんへのメッセージ -- 著者のプロフィール -- 目次 -- 第1部 国際会計基準は誰のものか--日本の富はどこに移転するのか-- -- 第1章 アメリカの国際会計戦略 -- 1 アメリカが自国の会計基準を捨てる -- 2 コンバージェンスとは何だったのか -- 3 アメリカは「ギャンブラーの会計」 -- 4 アメリカ不正会計の主犯は「四半期報告」 -- 5 アメリカ基準の絶対優位 -- 6 国際会計基準は「連結」だけに適用 -- 7 アメリカの投資家はアメリカを見放した -- 8 アメリカの資金はヨーロッパに -- 第2章 アメリカで暴走する「時価会計」 -- 1 前回は救世主、今回は悪玉にされる時価会計 -- 2 事情を知らない「時価会計凍結論」と「凍結反対論」 -- 3 「金融危機を救うための時価会計基準」という不思議 -- 4 時価基準の存在を逆手に取ったウォール街 -- 5 「金の壺」 -- 6 ギャンブラーのための会計 -- 第3章 アメリカはなぜ会計規制に失敗したのか -- 1 「金融立国」アメリカの裏側 -- 2 ウォール街の悪知恵に追いつかないアメリカの規制機関 -- 3 「格付け」という伏魔殿 -- 4 巨大金融機関を規制する機関がない -- 5 「収入イコール有能の証」 -- 6 規制を骨抜きにするロビー活動 -- 第4章 会計基準は誰が決めるのか(1)--官から民へ -- 1 会計の政治化 -- 2 「会計音痴」の日本 -- 3 基準は「人」 -- 4 日本のスタンダード・セッター -- 5 官から民へ -- 6 ASBJのスタート -- 7 ASBJと企業会計審議会の役割分担 -- 8 国際会計基準は誰が決めるのか -- 第5章 会計基準は誰が決めるのか(2)--国際会計基準 -- 1 金融庁による基準の認知 -- 2 なぜ、会計基準を民間に作らせるのか -- 3 会計基準の生命線は「合意の高さ」 -- 4 自然科学も多数決、つまり「合意の高さ」 -- 5 会計のインフォームド・コンセント -- 6 ノーウォーク合意の傲慢さ -- 7 国際基準はヘゲモニーの争奪戦 -- 8 ノーウォーク合意は「合意」に非ず -- 9 世界は国際会計基準に合意するか -- 第6章 会計基準は誰が決めるのか(3)--IFRSの法的拘束力 -- 1 IFRSのエンフォースメント -- 2 誰がIFRSに強制力を付与するのか -- 3 IFRSに対する「適用留保権」 -- 4 IFRSの法適合性は誰が判断するのか -- 5 実質優先原則と離脱規定 -- 6 国際会計基準の離脱規定 -- 7 国によって裁判所の判断が分かれるとすれば -- 第7章 日本の国益と産業を左右する国際会計基準--リース産業の場合 -- 1 マクロ経済をも左右する会計基準 -- 2 IFRS導入国の憂鬱 -- 3 日本つぶしの会計基準群 -- 4 リー |